折花の基本!大切な三角折り

折花は紙を折るところから始まります。
折り紙で折る鶴でも、折る人によって仕上がりの美しさに大きな差が生じますね。折花に関しては鶴を折るときの何倍もの神経を遣います。

 

15センチ角の折り紙の大きさくらいあれば折りやすいのですが、折花の紙は厚みがある上に、紙の大きさは9センチ以下です。辺と辺、角と角をキッチリと合わせて折り進める必要があります。少しでもズレが生じてしまった三角折りですと、ハサミを入れたときに生じるズレなどが加わると更にズレが広がってしまいます。三角折りを丁寧に進めることはとても大切で、その先の作業に大きく影響します。簡単なようですが、綺麗な三角折りを究めようとすればとても難しい三角折りとなります。

 

美しい折花を作り上げたいと思ったら、先ずは三角折りをキッチリと折り上げられるようになることが大事です。

インストラクターによって技術は様々

Instagramなどでインストラクターさんが写真をアップされていますが、恐縮ながら三角折りが甘いわ~と思ってしまう写真は少なくありません。その折りだからこうなるのね、と画像から流れを読み取ることが出来ます。
インストラクターといっても技術は様々です。手先の器用さとどれだけ真剣にそのものに取り組めるかが仕上がりの美しさに大きく影響してきます。

 

手先が器用でない方は綺麗に折ることが出来るまでひたすら練習を重ねれば大丈夫です。紙には特徴がありますその特徴を理解し、良い点を最大限に引き出し、癖のある部分は影響しないようにちょっとした引きや押しでカバーできるようになります。

 

私は手先が器用と言われる方ですが、初めから綺麗な三角折りが出来たわけではありません。折るたびにどうしてココがずれるのか?ずらさないようにするにはどうしたら良いのかを常に考えながら進めていました。研究と模索は大切で欠かすことは出来ません。ココをスルーしてしまうと美しい折花を作り出すことは出来ません。

手先の器用さは武器になる

子供の頃から折り紙や手芸が大好きで、ただ作るだけではなく丁寧に上手に作り上げたい気持ちは誰よりも強く持っていました。
そのため、折花に関しても(1)折花との出合いに書きましたとおりお教室に通う前から折花のカタチを作ることが出来ていました。これに関しては先生も大変驚かれていました。興味を持ったらとことんその情報を収集、徹底的に納得いくまで私の研究は昼夜問わず続きます(笑)

 

折花の美しさ、繊細さは私の興味をそそるものでした。1ミリ以下のちょっとしたズレでさえ出来上がりの美しさに大きな差が生じてしまう程の繊細さです。
美しい折花を作るためにも、美しい三角折りを作り続けて参ります。

折花用三角折りのこだわり点

折花●三角折りの写真

ハサミを入れるときは厚みのある紙が8枚重なった状態となります。8枚です。折り紙の薄さでも8枚重ねてカットするのは容易ではありませんね。折花は厚めの紙8枚分を一気にカットします。ですから薄く折り上げないと、ハサミを入れるときに折の汚さが折花の仕上がりに大きく影響します。

 

折花用の三角折りで、私がこだわっていることをまとめます。私が折る三角折りは、とにかくペタンコ。とっても薄く辺と辺、角と角が揃っています。

 

辺と辺が揃っていること
角と角が揃っていること
折り線がキッチリしていること
薄い折り上がりにすること
膨らまない仕上がりにすること